Shopifyで日本語フォントを使えるアプリ『リテリア Font Picker』について徹底解説
はじめに
今回の記事は Shopify アプリ「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」の解説記事になります。
Shopify とは、ざっくり説明すると EC サイトを簡単に構築することができるプラットフォームであり、Shopify アプリとはそのプラットフォームの拡張機能のようなものです。WordPress の拡張機能のようなもの、と認識頂いて大丈夫です。
「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」は、Shopify ストアで日本語フォントを簡単に使用することができる Shopify アプリです。
Shopify のデフォルトでは使用できない日本語フォントが使用できるため、ブランドの世界観をより演出することができます。
ストアに日本語フォントを導入したいと言う方は、ぜひ「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」をインストールしていただきたいです。
らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker
それでは、アプリを導入することでできること・インストール方法・使い方の解説を行なっていきます。
「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」でできること
「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」を使用すると、以下の画像のように自分のストアでお好きな日本語フォントを使用することができます。
ノーコードで使いたいフォントを選択するだけなので、設定はとても簡単です。
ベースにする日本語フォントとアクセントにする日本語フォントの 2 種類が選択できます。また、あらかじめ用意された日本語フォント以外に Google フォントなどの Web フォントも使用可能です。
また、Online Store 2.0 に対応した Shopify アプリのため、テーマのコードや他のアプリと干渉を起こしません。安心してアプリをインストールいただけます。
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Online Store 2.0 非対応テーマ(Debut・Brooklyn・Narrative など)は、アプリの動作対象外となりますので、ご注意ください。
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アプリのインストール
それでは、実際にアプリのインストールを行なっていきましょう。
ストアの管理画面の「アプリ管理」画面に表示されている「ストアをカスタマイズ」をクリックして、Shopify app store に移動してください。
アプリストアで、「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」を検索してください。
検索結果に「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」が表示されますので、クリックしてアプリの紹介ページを開きます。
「アプリを追加する」ボタンをクリックして、自分の Shopify ストアにアプリを追加します。
Shopify パートナーアカウントをお持ちの方は、開発ストアにインストールを行うことで全ての機能を無料でご利用いただくことが可能です。
マーチャント用のアカウント(普通の Shopify アカウント)ですと、月額 $4.99 でご利用いただけます。また、7 日間の無料お試し期間でアプリの挙動をご確認いただくことができます。
以下の画像のようなアプリのインストール確認画面が表示されます。
プライバシポリシーなどにご同意いただける場合は、「アプリをインストール」をボタンをクリックしてください。
アプリの請求画面が表示されます。「承認」ボタンをクリックすることで、アプリの管理画面にアクセスできるようになります。
請求が始まるタイミングは、承認してから 7 日後からとなりますので、安心して承認ボタンをクリックしてください。7 日間以内にアンインストールした場合は、アプリの料金は一切請求されません。
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開発ストアの場合は、請求画面は表示されません。マーチャントにストアのオーナー権を移行した後に請求が開始されます。
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以下のようなアプリの管理画面が表示されれば、インストールは完了です。
ここからは、アプリの詳しい使い方について説明していきます。
アプリの自動有効化
「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」には、アプリの自動追加機能があり、1 クリックでアプリをテーマに導入することができます。
選択したテーマで自動的に日本語フォントが有効化されます。
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自動インストールがうまくいかない場合は、アプリの手動有効化を参考にアプリをしてください。
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アプリの管理画面で「アプリをインストールするテーマを選択」でアプリを挿入するテーマを選択します。
テーマを選択したら、「有効化」ボタンをクリックすることで、自動インストールが行われます。
「プレビュー」ボタンをクリックすることで、アプリがインストールされたアプリの画面を開くことができます。
テーマのカスタマイズ画面で「リテリア Font Picker」が正しく有効化されていることを確認してください。
アプリの手動有効化
アプリの自動有効化がうまくいかない場合などは、手動でアプリを有効化してください。
管理画面の「オンラインストア」を開きます。アプリを導入したいテーマの「カスタマイズ」テーマエディタを開きます。
テーマエディタの左下にある「テーマ設定」を開き、サイドバーの上部にあるタブから「アプリを埋め込む」を開きます。埋め込みアプリの中から「リテリア Font Picker」を見つけて、スイッチボタンを ON にしてアプリを有効化してください。
日本語フォントを選択する
アプリの有効化が完了したら、日本語フォントを選択します。
管理画面の「オンラインストア」を開きます。アプリを導入したいテーマの「カスタマイズ」テーマエディタを開きます。
テーマエディタの左下にある「テーマ設定」を開き、サイドバーの上部にあるタブから「アプリを埋め込む」を開きます。埋め込みアプリの中から「リテリア Font Picker」を見つけて、クリックしてアプリの詳細設定を開きます。
「基本設定」の「基本の日本語フォント」でストアのフォントをすべて変更できます。
デフォルトで用意しているフォントは以下になります。
- ヒラギノ角ゴ
- メイリオ
- 游ゴシック
- ヒラギノ明朝 ProN
- 游明朝
- Noto Sans JP
- Noto Serif JP
- M PLUS Rounded 1c
リアルタイムでフォントが変更されるので、ストアの見た目を確認しながらフォントを選択することができます。
基本的にはこの設定のみでストアでお好きな日本語フォントを使用することが可能です。
アプリの詳細なカスタマイズ
さらに細かいフォント設定を行いたい方のためのオプションも用意しています。
英語フォントの設定
日本語フォントと合わせて英語フォントを使用したい場合は、「基本の英語フォント」で設定が可能です。
設定した英語フォントは、日本語フォントより優先して英数字に適用されます。
例えば、英語フォントとして「Times New Roman」を使用したい場合は、以下のように設定します。
'Times New Roman',
Windows と Mac/iPhone で別のフォントを適用させたい場合は、,
で区切って設定することでそれぞれの別のフォントを適用させることができます。
'Futura',Century Gothic,CenturyGothic
アクセントフォント設定(プロ向け)
アクセントとして使用したい日本語フォントがある場合は、「アクセントの日本語フォント」で設定が可能です。
アクセントの日本語フォントの選択
基本フォントの設定と同じように、アクセントとして使用したいフォントを選択します。
アクセントのフォントを適用する要素の選択
アクセントの日本語フォントを選択したらそのフォントをどの要素に適用するかを選択します。
以下の見出しの要素については、デフォルトで用意しているため、チェックをつけるだけでアクセントの日本語フォントが適用されます。
- h1 タグ
- h2 タグ
- h3 タグ
- h4 タグ
以下の画像のように、「h1 タグ」と「h2 タグ」にチェックをつけるとそれらの要素のみにアクセントの日本語フォントが適用されます。
アクセントフォントを適用する追加の要素・クラス名の設定
「追加の要素・クラス名」の設定項目で、見出し以外でアクセントフォントを適用させたい要素やクラス名を指定することが可能です。
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この機能は CSS をある程度理解している方に向けたオプション設定になります。クラス名は Chrome の検証ツールなどを用いて調べる必要があります。
:::
例えば .button
というクラスの要素に対してアクセントのフォントを適用させたい場合は、以下のように設定してください。要素やクラス名は ,
(コンマ)つなぎで幾つでも設定することができます。
.button,
アクセントの英語フォントの設定
基本フォントの際と同様に、「アクセントの英語フォント」で英数字に適用するアクセントの英語フォントを指定することができます。
例えば、英語フォントとして「Arial」を使用したい場合は、以下のように設定します。
Arial,
Web フォントの設定(プロ向け)
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この機能は CSS をある程度理解している方に向けたオプション設定になります。この機能を使うには Google フォントなどの Web フォントの読み込みタグを用意していただく必要があります。
:::
用意された日本語フォントだけではなく、Web フォントを読み込んで使用することもできます。
この記事では例として、Google フォントの日本語フォントを導入してみます。
カスタム Web フォントのインポート設定
「カスタム Web フォントのインポート」で使用したい Web フォントの読み込みタグを設定します。
Google フォントであれば、以下のような <link>
タグが発行されるので、それを貼り付けてください。このコードは、テーマの <head>
タグに挿入されます。
ここでは、基本の Web フォント・アクセントの Web フォント両方のインポートを行なってください。
以下の例は「Sawarabi Gothic」をインポートするタグです。(Google フォントの使い方については割愛します。)
<link rel="preconnect" href="https://fonts.googleapis.com">
<link rel="preconnect" href="https://fonts.gstatic.com" crossorigin>
<link href="https://fonts.googleapis.com/css2?family=Sawarabi+Gothic&display=swap" rel="stylesheet">
基本のカスタム Web フォントの設定
読み込んだ Web フォントを使用するには、「基本のカスタム Web フォント」で使いたいフォントを指定します。
読み込んだ「Sawarabi Gothic」を使用したい場合は、以下のようにします。
'Sawarabi Gothic', sans-serif
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Web フォントを設定する場合は、フォールバックフォントも指定してください。
また、英語フォントなどもすべてここで指定してください。
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アクセントのカスタム Web フォント
アクセントの Web フォントを使用したい場合は、「アクセントのカスタム Web フォント」でフォントを指定してください。
フォントの指定方法は、「基本のカスタム Web フォント」と同様です。
またここで設定した、アクセントの Web フォントは、アクセントのフォントを適用する要素の選択で選択している要素になります。
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「基本のカスタム Web フォント」と同様にフォールバックフォントも指定してください。
また、英語フォントなどもすべてここで指定してください。
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終わりに
今回は、「らくらく日本語フォント設定|リテリア Font Picker」の解説を行いました。
少しでも興味があれば、以下のリンクよりアプリをインストール頂けるとありがたいです。
ここまでお付き合い頂き、誠にありがとうございました。